中学生の成績(通知表)に非常に影響がある「提出物」。
保護者懇談会をしていますとこのような悩みを多く聞きます。
ですので今回は定期テストで出される提出物の終わらせ方、
管理の仕方のお伝えしていこうと思います。
提出物は各科目によって、ノートだったり、ワークだったり、ファイルだったり、
と様々ですが、まず最初に現実的なことをお伝えしますと、
これらを出さないと通知表の評価がほぼ下がります。
テストの点数的には3の範囲なのに一段階下がって2になる、といった感じです。
逆に考えると、当日のテストの点数が取りにくい子にとっては、
きちんと提出物を期日に出すことで、点数をカバーする大きな材料になってくれます!
また万一、期日に出せなくても、遅れてでも出すことをオススメします。
その日以外は受け付けないという先生以外は受け取ってくれることが多いです。
もちろん最初の期日で出した子よりは評価は下がりますが、
全く出さないよりは評価はされますので、諦めないで提出しましょう!
提出物と同様に、評価の対象となる授業態度は、親がその場で注意できないものですが、
提出物は家庭内で対策は取れますので、できることを一歩一歩進めて、
通知表の評価を上げていきたいですね。
それでは順を追って具体的にお伝えしていきます!
Contents
中学生の提出物が終わらない/管理の仕方
スタートは量と中身を確認することから!

まず最初に行うことは、
「何を提出するのか(ワーク、ノートなど)」、「期日」、この2点をマーカーで
チェックします。何がいつ提出なのかを子ども自身に認識させていきましょう。
量はページ数で少ない多いはなんとなくは把握ができますが、実際中身を見たら、
難しいものばかりだったり、1ページあたりの問題数が多かったりと、
予想していたよりはるかに時間がかかるといったことが多いです。
ですのでそういうことがないよう、「中身もしっかり確認しよう!」と
促していきましょう!
テスト範囲表は大体の学校では2週間から10日前に配布されます。
配布されて2〜3日後に「提出物やってるの?」と聞いても、
「平気」「やってる」と言いつつ、なかなか手をつけていない、
もしくはなかなか進んでいないことが現状です。まだまだ大丈夫と思っているのですね。
「なんとかなる」と鷹をくくって締め切りの前日にやっとの思いで取り掛かる、
しかし量が多すぎて終わらなくて出せなかった、ということがないようにまず量、
そして中身もしっかり確認することが大事です。
子どもはやりたくもない提出物。
その量や中身を確認すること自体がもうやりたくないことなんでよね。
その心理状態だということを前提として頭に入れておくことをオススメします!
一緒に確認する際、「こんなにあるよ!早く始めないと終わらないよ!」という風に
脅すと、その途端、子どもは一気にやる気がなくなりますので、
ついつい言いたくな流ところグッと抑えて、
淡々と範囲のページのところに付箋を使って一緒に量を把握します。
中学生の提出物が終わらない/管理の仕方
「ヤバイな」と子ども自身に自覚させる!

中身の確認は子どもに任せて、内容を自覚させます。
大体そこで子どもは「ヤバイな」と感じるはずです。そこで初めて子どもは、
「早めにやり始めないとヤバイかもな」と思い始めます。
誰かに言われたではなく、自分で自覚することが大事です。
大抵、思っていた以上に大変なことが多いので、量と中身の確認は範囲表が配られたら、
2日以内にやっていきましょう。
ノート提出の場合、足りないプリントがあれば早めに先生にもらいに行けますし、
ノートの書き漏れがあれば、友達にコピーをお願いできます。
早めなら不備があれば「なんとかなるから、お願いしてみよう!」という気持ちも
湧きます。
ワーク自体が紛失して手元にない!という子も今まで何人も見てきました。
その場合、なくしたことを早くわかっていた子は、
先生から予備のワークを購入できた例もあります。(大抵、転入生用に予備で数冊保管されていることが多いです。)
学校のワークは本屋やネットなどでは購入できないので、
学校の先生に相談するのが一番です。
私自身もこの教訓から、繰り返し繰り返し、
提出物の管理を徹底することの大切さを学びました。
現在、お預かりしている子どもたちには、
提出物になるだろうと予想されるワーク類は、3日前までに終わらせるよう、
普段から取り組ませるようにしています。できなかった問題には★印をつけておき、
前日にこの★印を重点的に取り組ませています。
これは提出物が期日にしっかり出せるよう、子どもが動き出した次の段階。
この段階にいくと、管理能力と学力も一緒に上がってきます。
詳しくはまた記事を書かせていただきます。
中学生の提出物が終わらない/管理の仕方
達成度をビジュアル化する!

理屈では何日かわかっていても、それは脳の思考を司る前頭連合野という脳の一部でしか
わからないのが現状です。しかし視覚的にすれば、脳全体でわかるのです^^
では具体的にどうすればいいのかと言いますと、
カレンダーと方眼用紙などを使ってビジュアル化するのです。
用意するものは以下の2点です。
①2ヶ月分のカレンダー、もしくは年間カレンダー。
②マス目の用紙。
この2点はいつも目につくところに貼っておきましょう!
まず定期テストの日、目標設定日、をカレンダーに印を付けます。
オススメ無料カレンダーのサイトhttps://happylilac.net/calendar-nentate-a4-1-2020.html
そして提出物のワークならばページ数をその目標日までの日数で割り、
1日でやる分の付箋で印を付けていきます。予定通りにいかないことが多いので、
余裕を持って付箋を付けていきましょう。
そしてマス目作りです。1科目一枚のマス目の用紙を使います。
これは簡単に、やるべきページ番号をマス目の中に順番に記入するだけで構いません。
そして1ページ進んだら1マスごとにマーカーで色を付けていくのです。
マス目の上の余白には科目名を記入しておきましょう^^
こんな簡単なことですが、こうすると目標に近づいているのが目に見えて実感できます。
それによって目標達成日までにどのくらい自分が集中しなければならないかという情報が脳全体に伝わり、「頑張ろう!」と思うようになるわけです。
グラフなどでビジュアル化すると自分なりにゲーム感覚で楽しめます!
なんでもそうですが、継続するには最初はハードルが低くないと続きません。
ですのでグラフ作りは簡単なもので大丈夫です。

今は一から作成しなくても無料のフォーマットもありますので、使わない手はないですね!参考までにオススメサイトも載せておきます^^
↑こちらの国語のノート用紙を活用する場合は、やるべきページ数が多い場合は、
マス目の数が沢山あるものを使ってください^^一枚でおさまるのがベストです。
48ページ以内なら8✖️6のマス目を、
70ページ以内なら10✖️7のマス目を使うという具合です。
テスト範囲表も終わったものから蛍光ペンで消すこともオススメです。
塗る快感が達成感に繋がります^^ 少しでも「楽しくなる工夫」が大切なんですね。
中学生の提出物が終わらない/管理の仕方
まとめ

達成感をたっぷり味わうことができれば、次もやってみよう!となるので、
前向きな声かけをしながら応援することがポイントになってきます!
やるべきことを把握して、現状と目標日までを常に視覚化する習慣をつけていけると、
自信に繋がり、自分が好きになっていきます。
最初は簡単ではないかもしれませんが、達成感を味わえる有効なツールですので、
ぜひ試してみてください^^